シャント治療について
血液透析は、血液を体外に取り出して、老廃物や水分を除去し、浄化された血液を再び体内に戻す治療です。血液透析を安全に行うためには、血流が豊富な血管に針を刺す必要があります。
血流豊富な血管(動脈)の血液を、表層にある針の刺せる血管(静脈)に流すための処置がシャント手術です。
シャントには以下の種類があります。
①自分の動脈と静脈をつなぐ自己血管内シャント
②動脈と静脈の間を人工血管でバイパスする人工血管内シャント
これらシャントは狭窄、閉塞、感染などのトラブルを起こすため、定期的な機能評価とメンテナンスが必要です。
機能評価とは、超音波や透視装置を使って、血流の測定や、形態の評価などを行うことです。これにより安定的な透析を行うことができるのかをチェックします。このチェックで異常があれば、メンテナンスとして、PTA(血管拡張術)や再建術などを行います。
当院での治療
・シャント手術
自分の血管をつなぐ自己血管内シャントは1時間程度、人工血管を使うシャントは2時間程度の手術となります。可能な限り自分の血管でのシャント作成を心がけています。いずれも局所麻酔で手術をします。
PTAで治療できない病変に対して手術で再建することもあります。またシャントの合併症を解決するための手術も行います(シャント瘤の切除、過剰血流の抑制など)。
・PTA(血管拡張術)
シャント狭窄部のカテーテル治療です。狭窄した部位をバルーン(風船)で膨らませます。10~30分程度の治療で、エコーまたは透視装置を使って治療します。局所麻酔をして痛みをとるようにします。
・その他
上記治療では対応できない症例の場合は、動脈表在化や、長期留置カテーテルという選択肢もあります。随時相談のうえ、最適な治療を進めさせていただきます。